ミックスにおいてイコライザーの役割は、全体の音色補正、各パート・各音色の整理、ノイズなど不要音のカット、ヌケの向上、特徴づけなどである。その中でも各トラックの棲み分けを行うというのが最大の役割。こうすることで、音量レベルを大きくせずとも、音の分離やヌケが思いのままに操れるようになる。
エレキギターのパート
2パート以上のエレキギターを入れた場合、共にハムバッキングのギターで、同じオーバードライブを使い、同じアンプを使用した場合、どうしても帯域が集中してしまうため、どれがどれだかわからなくなってしまうことがある。
そこで、それぞれのパートごとに適性なイコライジングを施じ棲み分けを行い、それぞれが埋もれてしまわないようにすることが、ミックスにおいては重要になる。
このままではいわゆる「ダンゴ状態」になり、どちらがどちらかも分かりづらい。そこで、元は同じような音色であっても、それぞれに全く違うイコライジングを施し、棲み分けを実行してみる。
例として片方は4kHzあたりをブーストし700Hzあたりをカット。かなりトレブリーな音色にしてみる。一方は400Hz周辺を持ち上げ、フラットなサウンドに。逆に2kHz以上をカットし、2本を極端に変える。
ギターの場合、さらに定位などでも棲み分けができる。
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