WIXサイト?をスライドして転売するサブスクホームページ制作の実態
最近、中小企業や個人事業主をターゲットに、WIXやペライチなどのノーコード制作ツールで作ったサイトを“量産”し、それを転売するビジネスモデルが増えています。いわば「スライドして差し替えるだけ」でテンプレートを再利用し、デザインや写真、文章を軽く変更して販売する方式です。購入側から見ると一見オリジナルに見えますが、実際には構造もコードも同じで、SEO的に弱い複製品になりがちです。
また、WIXや同系のサービスは独自ドメインを外部移管しにくい、ホスティングが閉じた環境に依存する、ソースコードをダウンロードできないなど、ユーザー側に不利な制約も多くあります。そのため、後々「別の制作会社に依頼したい」と思った時に簡単には移行できないという問題を抱えます。
サブスク型ホームページのメリットと落とし穴
「月額数千円〜でホームページが持てる」というサブスク型ホームページも同様の仕組みで運営されています。初期費用ゼロに近く、デザインもすぐに整うため、コストを抑えたい事業者には魅力的に見えます。しかし、デザインや機能は共通のテンプレートを流用しているケースが多く、SEOの競争力は非常に低いのが実情です。
さらに、契約を解約した時点でホームページ自体が消えてしまう仕組みが一般的で、積み重ねてきたコンテンツ資産を失うリスクがあります。つまり、借り物の家に住んでいるようなもので、自分の資産にならないのです。
集客という視点で見たときの課題
ホームページは「作ること」自体よりも「集客に繋げること」が重要です。WIXやサブスク型ホームページは内部構造が検索エンジン最適化(SEO)に十分配慮されていない場合が多く、検索流入による集客は限定的になります。結局、広告を打ち続けなければアクセスが集まらず、長期的にはコスト高になってしまうケースが少なくありません。
また、テンプレートを転売する形で作られたサイトは、文章や画像の差し替えが浅いと重複コンテンツ扱いされ、検索評価が下がる可能性もあります。Googleのアルゴリズムはコピー感の強いサイトを検知しやすくなっているため、単純なスライド転売のホームページで上位表示を狙うのは難しいといえます。
WIXのスライド転売やサブスク型ホームページは、低コストで手軽に「形だけ」のサイトを持ちたい場合には役立つかもしれません。しかし、長期的に自社の資産としてホームページを活用し、検索経由で新規顧客を獲得していきたいのであれば不向きです。制作段階でどこまで自社に権限と資産が残るのかを確認し、将来的にリニューアルや移管がしやすい形で構築することが、失敗しないための大切な視点になります。
素人騙しか?月額制サブスクホームページ制作は大手無料ホームページの横流し 電子音楽制作とウェブサイト制作(ホームページ制作) たまに楽器
PR